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【夫から離婚調停が申し立てられた事案で,妻側の請求どおりの内容で離婚を成立させた例】

当事務所での解決事例の一部です。個人情報特定を避けるため、抽象化して紹介しています。

  • 2018年04月23日

【夫から離婚調停が申し立てられた事案で,妻側の請求どおりの内容で離婚を成立させた例】

ご家族の状況など

 四條畷市に居住するSさんは,夫と長女の3人で生活をしていました。夫の両親が,自分達の住まいの横に,Sさんの夫のために新築の住宅を建ててくれています。住宅ローンを夫の両親名義で一部組んでおり,Sさんの夫がこれを支払っています。普段から,Sさんの夫の両親が育児を手伝ってくれることもあり,長女が3歳のころから,Sさんはパートで働くようになりました。夫は会社員をしています。Sさんは,長女を保育園に預けてパートで働くようになったのですが,しばらくして保育園の先生から,長女は発達が遅いのではないかと言われるようになりました。

ご相談の経緯

 Sさんは,初めての子どもが長女であったため,発達の早い遅いというものがよく分かりませんでした。それでも,確かに,保育園の他の子ども達をみると,長女よりもずっとたくさんの言葉を話していたり,物事の聞き分ける様子も違ったり,どことなく,長女が他の子と違う様子が伝わってきました。Sさんは心配になって夫に相談しましたが,まったく取りあってくれません。
 Sさんは,長女の発達相談に出かけ,どのようにして長女に関わっていったら良いのか,必死で勉強するようになりました。夫は,このようなSさんを冷たい視線で見て,長女は普通だ,発達の遅れなどない,と言い張りました。それだけでなく,夫は,長女に向かって,長女ができないようなことを要求し,長女ができないと,「ばか。お前はばかだ。」となどと長女の頭を叩くようになったのです。
 Sさんは,夫に,長女は発達障害で,これに応じた関わり方が必要だと何度も説明しましたが,夫は理解してくれません。あるとき,長女のことで,SさんとSさんの夫は大げんかをし,夫は,長女のいる前で,Sさんに殴る,蹴るといった暴力を振るってきたのです。Sさんは,殺されるのではないかという恐怖を覚え,警察に連絡をしました。警察が来て,夫の暴力は止んだのですが,これを機会にSさんは夫と別居し,離婚したいと考えるようになったのです。

ご相談の内容

 Sさんが長女を連れて別居した後,夫から離婚調停の申立がありました。Sさんとしては,夫との離婚は希望するものの,離婚するまでの生活費,養育費,財産分与,年金分割をきちんとしてほしい,と希望しました。

当事務所の対応と解決

 当事務所の弁護士はSさんのお話を伺い,離婚に応じること,親権はSさん,養育費は夫の収入に応じた相当額,財産分与は折半,年金分割は0.5,離婚するまでの婚姻費用を夫の収入に応じた相当額支払ってもらう,という内容で,代理人として活動することをお引き受けしました。夫は親権の取得を希望しておらず,財産分与の対象となる預貯金等の財産はSさんが把握していましたので,本件では,養育費と婚姻費用の金額がメインの争いとなりました。
 当事務所の弁護士は,すぐに婚姻費用分担調停を申し立てました。そして,第1回目の調停から,婚姻費用をきちんと支払ってもらうため,夫の収入を明らかにするよう求めたのです。夫は会社員でしたが,小さな会社に勤務していました。夫は,裁判所に,Sさんと長女の別居後,給与が下がったと言い,これまで見たこともないような低い給与額の給与明細書を提出してきました。これについて,Sさんの側としては,こんなに低い給与額のはずはない,として,夫の給与振込口座の開示を求めました。夫が任意で提出しないため,裁判所に調査嘱託を申し立て,夫名義の口座が開示されました。そして,夫名義の口座には,従来どおりの高い給与が振り込まれていることが明らかになったのです。
 婚姻費用については,結局,調停で話し合いがつかず,審判手続に移行し,当方が主張したとおりの金額で婚姻費用が認められました。夫側は,婚姻費用の審判が出ると,すぐに,婚姻費用で認定された夫の収入に応じた養育費を支払うと,態度を軟化させてきました。最終的に,Sさんの希望どおり,親権はSさん,養育費は夫の正しい収入に応じた相当額,財産分与折半,年金分割0.5という内容で,離婚が成立しました。
  



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