【不貞した夫から慰謝料をもらって離婚した例】
当事務所での解決事例の一部です。個人情報特定を避けるため、抽象化して紹介しています。
- 2019年10月29日
【不貞した夫から慰謝料をもらって離婚した例】
ご家族の状況など
奈良市に居住する30代のPさんは,同じく30代の夫と3歳の男の子,5歳の女の子の4人で暮らしていました。Pさんは,日中は子どもを保育園に預け,パートで働いています。Pさんの夫は,夫の両親の経営する小さな会社の従業員ですが,実際には,両親に代わって自分が会社を経営しています。
ご相談の経緯
Pさんの夫は,あまり家庭を省みない人で,Pさんが子どもを産んだ後も,週末には一人で遊びに行くといっては家を出て行く人でした。もっとも,時々は,家族皆で公園や科学館などに出かけたりすることもあり,Pさんは,それ程気にすることはありませんでした。
ところが,ある日,Pさんは,夫の携帯電話から,夫が別の女性と親密なラインのやり取りをしており,宿泊の旅行も行っていたことが分かりました。Pさんが驚いて,夫に話したところ,夫は反省した様子で,もう浮気はしないと約束しました。
Pさんは,このことがあってから,夫の行動に不安を感じるようになり,夫のことを責めるようになりました。夫も,Pさんに不機嫌な態度をとるようになり,喧嘩が増え,夫婦の関係は冷えていったのです。そしてある日,とうとう,夫は家を出て行ってしまいました。
ご相談の内容
Pさんは,当事務所に来られ,夫との離婚を希望すること,今借りている家は,近日中に引き払う予定であること,夫は会社に寝泊まりしているらしいこと,一人では不安なので弁護士に依頼したい,とご相談されました。Pさんは,離婚,親権,養育費,慰謝料,年金分割を希望するとお話されました。
当事務所の対応と解決
当事務所の弁護士はPさんからお話を伺い,Pさんから依頼を受けた後,Pさんの夫に内容証明郵便を送付し,弁護士が受任したの旨の連絡を行い,また,生活費を支払ってもらう必要もあることから,離婚調停と併せて婚姻費用分担調停を申し立てました。離婚調停では,夫は,当初,不貞していないと主張していましたが,当事務所の弁護士は,調停での話し合いを何度か繰り返し,Pさんが集めた証拠も提示し,最終的には夫に離婚に応じてもらうことができ,親権はPさんが取得することになり,養育費,相当額の慰謝料を夫に支払ってもらうこと,年金分割0.5で合意できました。また,それまでの間の婚姻費用についても,夫に支払ってもらうことができました。

弁護士法人松柏法律事務所

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