【 妻への婚姻費用分担額を低額にとどめたいのですが? 】
- 2020年03月27日
【 妻への婚姻費用分担額を低額にとどめたいのですが? 】
ご質問
会社員の私は,妻と幼稚園に通う長女と3人で私の実家だった一軒家で暮らしていました。妻は,育児中のため,無職です。
私は,妻からのモラハラ的な言動を長年耐えてきましたが,妻の攻撃は厳しくなるばかりでした。これ以上,妻との同居生活を続けることは不可能と感じ,自宅から出て,妻との離婚を検討することとしました。
その矢先,妻から,婚姻費用分担を求める調停を申し立てられました。
私は,妻と別居した後,1人暮らしの賃貸アパートを借り,その家賃負担もしなければいけないところ,妻から要求を受けた婚姻費用分担額を支払うことは,極めて困難です。
自分の生活を維持するため,妻に支払う婚姻費用分担額を低く抑えたいと考えています。具体的な対策はあるでしょうか・
回答
妻側が,夫所有名義の自宅に居住する場合,婚姻費用分担額をどうするかについては,実は,様々な考え方があります。
このため,婚姻費用分担請求調停申立事件では,自宅に住まない夫側にとって,もっとも有利となる考え方に沿った主張を重ねることが必要です。
また,簡便な手段としては,自宅の光熱費に関する契約が夫名義の場合には,事前の予告をもって解約をし,居住をしている妻に契約者の名義を変更してもらい,費用の負担もしてもらうことも考えられます。
婚姻費用分担額を低くおさえることにより,その後の離婚に向けた手続を,心理的にも余裕をもって進ませることが可能となるので,婚姻費用分担額は重要な事項といえます。

弁護士法人松柏法律事務所

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